審査とは
申込みを無事に済ませたら、次は申し込んだクレジットカード会社であなたに対してカードを発行しても良いかどうかの調査を行います。
これを「審査」と呼びます。
審査基準の元となるもの
審査基準は各カード会社によって異なりますが、共通したものとして「3C」と呼ばれる判断基準があります。
3Cとは
Capacity(資力)>>>返済能力
・継続して支払いできる一定の収入が定期的にあるかどうか
Character (性格)>>>返済意志
・決済日をきちんと守れるか、勤勉さや信頼性があるかどうか
Capital (資産)>>>担保となり得るもの
・家屋や土地、車、有価証券や貯蓄があるかどうか
この3Cは「スコアリング」という点数方式で評価されます。
スコアリングとは
カード会社は申込者の記入した情報を元に様々な項目において評点をし、その合算点数によって3Cを判断します。
---例---
こういったスコアリングをコンピューターで計算し、合計点を元に申込者のランクを決めて、総合的な観点から3Cを判断します。
またこの時、ある一定の点数をクリアするとカードが発行される仕組みとなっています。
一定の点数においては各社で基準に差がありますので、A社で審査が通ったからB社も通るだろう、ということにはなりません。
属性について
申込者の居住形態や年収などの細かな項目のことを「属性」と呼びます。
大型掲示板などで「A社のカードが欲しいのですが審査は通るでしょうか」という質問に対し、よく「あなたの属性を教えてください」と書き込まれますが、それはこういった項目の事になります。
では属性にはどのような項目があるのでしょうか。
【年齢】・・・基本的に申し込み資格を18歳以上としていることが多い
【勤続年数】・・・長いほど高い。最低1年以上を規定としている会社が多い
【雇用形態】・・・医師>弁護士>公務員>正社員>自営業>自由業>派遣社員>パート・アルバイト>主婦>学生 の順番で上にある方が高い
【勤務先規模】・・・大手企業は高い。その他、資本金・従業員数等でも判断
【年収】・・・年齢・勤続年数・雇用形態等から一般常識的に予想される範囲の収入と自己申告額を照らし合わせて判断。年収200万円以下の場合は不利
【居住年数】・・・長いほど高い。最低1年以上を規定としている会社が多い
【居住形態】・・・上の表の通り。連絡不能になるおそれがある人を元に評価
【家族構成】・・・独身で親と同居>既婚で親と同居>既婚で親と別居>独身で親と別居 の順に評価。子供に関しては「無し」の方が高い
【電話】・・・携帯電話でもOKとする会社が多いが固定電話の方が高い。本人名義・家族名義が最も高い
【保険種別】・・・組合保険>社会保険>国民健康保険 の順に評価
このような属性を元にスコアリングを行い、個人信用情報機関に登録されている情報と照らし合わせてカード発行の可否を決定します。
個人信用情報機関とは
カード会社が加盟している団体で、過去にクレジットやローンを利用した際の取引情報や属性が記録されています。
この時、過去に支払い遅れなどの記録があると審査に大きく影響します。
またこれらの記録はカードの発行・利用・返済・完済・事故(支払い遅れなど)の最終取引日から5年間保管され、その後抹消されます。
尚クレジットカードの申込み履歴は6ヶ月で抹消です。
カード会社は専用端末やオンラインからその情報を取り出します。
このような団体は複数あり、会社によって加盟している団体に違いがある場合もありますので、会社概要などに記載されている加盟団体の項目を参照してみることをおすすめします。
この情報は自分でも見ることが出来ますので、気になる方はお近くの情報機関に問い合わせてみると良いでしょう。
|