発行系列とは
クレジットカードの発行を行う企業は母体や業種によって様々な種類があり、かつては銀行等の金融機関が発行する【銀行系】、ショッピングクレジットなどでおなじみの【信販系】、スーパー・百貨店で発行する【流通系】の3つのジャンルが殆どを占めていましたが、その後コスモ石油・JAL・JRなどが参戦し、現在のような多岐にわたる発行元がひしめき合っています。
それでは現在どのような発行系列があるのかをご紹介しましょう。
銀行系
銀行またはそのグループ企業や、協同組合金融機関・保険子会社などがこれに相当します。
現在では【JCBカード】・【三井住友カード】・【DCカード】・【UCカード】・【UFJカード】・【KC(協同クレジットサービス)カード】・【ダイナースクラブ(シティーバンクがライセンスを供与)】・【アメリカン・エクスプレスカード】の8ブランドが銀行系と呼ばれています。
信販系
ショッピングクレジットなどを行っている企業が発行するクレジットカードを主に信販系と呼びます。
代表的な企業では【日本信販(NICOS)】・【オリエントコーポレーション(オリコ)】・【ジャックス】・【ライフ】などが挙げられます。
また最大手の日本信販は三菱東京UFJ銀行の。準大手の国内信販は楽天の傘下となり、【楽天KC】となりました。
信販系はVISAやMasterといった国際ブランドの他に、国内ブランドも有しています。
流通系
主にスーパーや百貨店のグループ会社の発行するクレジットカードを流通系と呼びます。
代表的なカードは【セゾンカード(西武百貨店系)】・【イオンカード】・【OMCカード(ダイエー系)】などが挙げられます。
流通系クレジットカードは、自社またはそのグループ会社の店舗において顧客を獲得することが目的であり、対象店舗での値引きや、獲得ポイントが優遇されるサービスが特徴的です。
また年会費が安かったり無料だったりするので気軽に持てるカードとしておすすめです。
メーカー・IT系
自動車や家電などのメーカーのグループ企業が発行するクレジットカードを主にメーカー・IT系と呼びます。
代表的なカードは【My Sony Card(マイ・ソニー・カード)】・【ホンダCカード】・【マツダm'zカード】・【トヨタTS
CUBICカード】また【NTTグループカード】などもここに分類します。 メーカー・IT系のカードも流通系と同じように顧客獲得を目的として発行されておりますが、自社直接よりも流通系と提携して発行する場合が多いです。
交通系
航空会社や鉄道会社のグループ企業が発行するクレジットカードを交通系と呼びます。
代表的なカードは【JALカード】【VIEWカード】【東急カード】【JR東海エクスプレスカード】などが挙げられます。
こちらも顧客獲得を目的としており、航空関係のクレジットカードは使うほど「マイル」が貯まり、搭乗券の割引や無料などの特典が受けられます。
鉄道関係のクレジットカードは、新幹線の割引特急券の購入が可能なカードもあります。
石油系
石油会社・ガソリンスタンドが発行するクレジットカードを石油系と呼びます。
代表的なカードは【コスモ・ザ・カード】・【出光まいどプラスカード】【シナジーJCBカード】などが挙げられます。
これらのカードは発行元のガソリンスタンドで利用することにより、割引などの特典が受けられます。
消費者金融系
消費者金融会社が発行するクレジットカードを消費者金融系と呼びます。
代表的なカードは【アコムMastercard(R)】・【TAKE BIG SEVEN MasterCard(R)】が挙げられます。
消費者金融は通常キャッシングのみですが、この2社はショッピングもできるクレジットカードとして、キャッシングのカードにオプションというかたちで付加されます。
年会費も無料でカードの発行率も高いため非常に作りやすいカードと言えます。
また国際ブランドと提携していることにより、他社消費者金融ではできない海外でのキャッシングが利用できます。
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